第14章 冬休み

仁王側

先に行けと言われて随分経つが何をするんじゃろうな

父「まあ、もう少しで通過するから」

柳「レースでもするのか？」

父「お！正解！」

丸「こんな所でレースをするなんて」

切「危ないッス...」

父「ま、初心者中の初心者コースだからね」

幸「どっちが上手ですか？」

父「今では優真が有利かな。氷月は板が合わないから負けるかもしれないね」

真「板が合わないとは」

柳生「彼女はスノウボードが？」

父「そうなんだよねー、お、きたきた」

俺達は誠さんの言われその場で止まり振り返ると

『お先に失礼します』

上風「待てっ！氷月っ！」

一瞬で通り過ぎて行った

しかも氷月が前におったナリ

切「は、はや...」

丸「マジかよぃ...」

ジャ「スゲー...」

此処まで頑張りすぎて無言だったジャッカルがようやく口を開いたナリ

てか、スキー苦手とか言いながらあれだけ滑れるんか

幸「すごいね...」

あの幸村すらも驚いておる






そしてそのままコースの終わりまでこれば

上風「クソッ！」

『投げないでください』

誰もが見て分かるように優真が氷月に雪玉を投げておる

氷月はそんな雪玉をスティック１本で捌いておる

父「ははーん、負けたんだねー優真君」

上風「スキーで勝てないのにスノボーのコイツには手が出せないよ！」

『あの、まだ投げるのですか？』

実にマイペースな家族である

父「さて、肩慣らしも済んだ事だし、初心者中の中級コースへ行くか」

切「え...」

丸「おー...」

今の最後の坂道だけでも足をガクブルしておった２人は誠さんに引っ張られ次のロープウェイに向かった






『此処、苦手なんですが』

上風「誰だよ！さっきスキー苦手で俺を離したヤツ！」

『優真が鈍ったのではないですか？』

上風「言ったなー！！」

父「ほら行くぞ」

切「やだー！」

丸「ジャッカルー！！」

ジャ「なんだこれ」

柳生「捌ききれませんね...」

俺達はまた先に行くと後ろからレースをする２人に抜かれ

終わりの所では優真が氷月に雪玉を投げつけ捌くのを

この後５回も見た