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古きパートナー

第7章 連続の厄日


柳側

竜崎さんを送って行くと

周りからの視線が突き刺さる

桜「あのう、なんだかごめんなさい」

柳「気にするな、慣れているから」

桜「さっきの人」

柳「白川の事か」

桜「白川君ですか」

柳「ちなみに言うと、俺の同級生だ」

桜「あ、そうだったんですか!」

柳「ああ、2つ上になるな」

桜「うー、お礼も言ってませんし、名前も聞いていませんでした」

柳「まあ、またどこかで出会うだろう。それまで取っておけ」

桜「はい、わかりました」

結構、素直なんだな

白川もこれだけ素直になってくれれば

俺達も手助けが出来るのにな

桜「白川先輩って何処かで見た事があります」

柳「何処でだ?」

桜「うーん、それはわからなくて。でも、最近見た覚えがあります」

最近見たか

確かに白川の話しだと

色々な中学校を転校したと言っていたからな

青学に居たっておかしくはないか

竜「桜乃!」

桜「おばあちゃん!」

どうやら竜崎先生は待っていたようだ

竜「何処に行ってたんだい?探したよ」

桜「ごめんなさい。ナンパされて」

竜「ナンパ?南次郎にか?」

桜「ううん、全然知らない人」

竜「全く、おや?君は立海の」

柳「柳蓮二です」

竜「助けてくれたのかい?ありがとうね」

柳「いえ、助けたのは俺の連れでして」

桜「すごかったよ」

竜「全くこの子ったら」

桜「ごめんなさい」

柳「それでは、連れが待っているので」

竜「ああ、ありがとね」

桜「あ、ありがとうございました!」

昼になったからコンビニでおにぎりでも買って行くか

今から店に入るのでは食べる時間が遅くなるからな






仁王側

白川はさっきの男の子を見つめている

仁「そんなに気になるんかい?」

『そうですね』

ほう

幸「もうそろそろ蓮二が待ち合わせ場所に着いた頃だろうね」

仁「そうじゃな」

白川を見ると視線は外していない

だけど

仁「右腕が痛むんか?」

右腕を強く掴んでいる

『いえ、違います』

幸「無理は行けないって、言ったじゃないか」

『違います』

仁「どう違うんじゃ」

悲しい顔をしておる

お前さんはどこで笑顔を失ったんじゃ

笑えばきっと......
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