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古きパートナー

第7章 連続の厄日


幸村側

幸「どうだった蓮二?」

柳「あれは初心者が出来るレベルを超えている」

真「中々キレのある打球だったしな」

丸「俺、最後のわかんないんだけど!!」

ジャ「落ち着け!俺だってわかんねーよ!」

最後のそう

最後、部長は確かにスマッシュを打った

だけどボールは部長側に落ちていた

丸「部長のスマッシュを打ち返したのか!?」

ジャ「そう考えるのが普通だな」

部長のサーブは一般並

だけど、スマッシュはこの部の誰よりもすごい

それを初回で打ち破ったのだ

いくら部長が本気じゃないからって

スマッシュを打ち返す事は不可能だ

柳「動きは初心者のフリをしていた。だが、打ち返す球はかなりの物だった」

幸「経験者、だね。あきらかに」

柳「いくら経験者でも、あそこまでは打ち返せない」

真「ウム。しかも、ボールはその場で止まっていた」

中学はテニスでもしてたんじゃないかな?

柳生「しかも、テニスの時はやけに嫌がってましたね」

幸「そうだね」

そう、あの時部長がどうしてもと頼んでいると

白川の表情は変わらず

殺気だって睨んでいた

テニスで嫌な思いがあるのだろう

幸「とりあえずは練習だ」

柳「精市、データのチェックがしたい」

幸「わかったよ、後で話し合おう」

俺達は練習を始めた






仁王側

仁「ほれ」

『ありがとうございます』

学校から出て、近くの公園のベンチに座って居る

仁「テニス、嫌いか?」

『嫌いでしたら、マネージャーなんてやりません』

仁「どうじゃろうな」

隣を見ると白川は震えておる

仁「やるのが嫌いか」

『はい』

仁「理由、聞いてもいいか?」

『......今は、まだ』

流石にそこまで信用されてないよな

『でも、いつか話します』

仁「ああ、待っとる」

まだ、震えておる

俺は自分の手を白川の頭に乗せた

『なんですか?』

仁「綺麗な髪じゃからのう。触ってみたくなったんじゃ」

『......』

仁「触られるのは嫌いか?」

『いえ、異性から触られるのは初めてなので』

可愛い所があるじゃん

仁「かわええな」

『いえ、そんな事はありません』

お前さんはテニスの何に怯えておるんじゃ?

俺達はお前さんを守ってやるぜよ

だから

早く話して欲しい
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