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【暗殺教室】ドSカルマくんとの暗殺生活

第11章 『プロ』として


私は殺せんせーと別れ、授業が始まる前に教員室へと向かった。

ビッチ姉さんに会いに。

――コンコン

「失礼します」

私はそう言って教員室に入った。

そこにはふてくされた顔をしているビッチ姉さんがいた。

「か、烏間なら今はいないわよ…」

「いえ、あなたに用があってきたんです」

少し怖かった。怒鳴られるんじゃないかって。

さっきの教室の出来事がある以上、話しずらい。

でも、ビッチ姉さんには言いたいことがあった。

「な、なによ…」

ビッチ姉さんは気まずそうにこちらから目を背けている。

「私、正直最初会ったときに…この人は嫌いだなって思いました…」

「・・・」

ビッチ姉さんは目を合わせないままだった。

「…でも」

それでも私は白黒はっきりつけるために口を動かした。

「今はそうは思いません」

「っ…?!」

ビッチ姉さんは明らかに驚いたという顔をしてこっちに顔を向けてきた。

「な、なんで?!私はあんたたちのことを散々罵ったじゃない?!」

「はい…その時はさすがに傷つきました…」

「ならなんで?!」

食い入るように叫ぶビッチ姉さん。

「あなたは…プロの教師ではなく、プロの殺し屋だから」

「えっ…」

「実は、聞いたんです…殺せんせーに暗殺した後の独り言。教員室での烏間先生との会話。裏庭での殺せんせーを見ていた時の会話」

「っ…!!」

「それで思ったんです…この人は、プロの殺し屋だから…ターゲット以外の人の心を愛でるような行動は取る必要がない。だからターゲットではない私たちに思ったことをホイホイ言っちゃうんだって…」

「…」

ビッチ姉さんはさっきから黙りこくっている。

「だから…この人に合わせようって…そう思ったんです」

「…なんで合わせようと思ったのよ…」

ようやくビッチ姉さんが口を開いた。

「それは…失礼ですけど、あなたは教師としてはまだ幼稚園生みたいなものだから、どんどん慣れて行けばいいんじゃないかなって思ったんです」

「…でも、あのタコも教員免許なんて持ってないわよ」

「はい、でも殺せんせーと人間を比べちゃダメですよ」

そう言って私は軽く笑って見せた。
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