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【暗殺教室】ドSカルマくんとの暗殺生活

第9章 イリーナ・イエラビッチ


空気が固まった。

「えっ?」

「っふぅー…」

イリーナ・イエラビッチはタバコの煙を吐いた。

「それと、ファーストネームで気安く呼ぶのやめてくれる?あのタコの前以外では先生を演じるつもりはないし。イエラビッチお姉さまと呼びなさい」

この女、やっぱり先生じゃない。

殺せんせーの前でしか先生のフリをしない。

ということは…政府が雇った『殺し屋』?

「んで、どうすんの?『ビッチ姉さん』」

「略すな!」

「っ・・・w」

『ビッチ姉さん』がツボにはまり、思わず笑いそうになる。

「あんた殺し屋なんでしょ?クラス総がかりで殺せないモンスター、ビッチ姉さん1人で殺れんの?」

赤羽くんも気付いてたらしい。

この女が殺し屋だということに。

「ガキが…大人にはね、大人のやり方があるのよ」

悪そうな目つきで赤羽くんにそう言った。

「潮田渚ってあんたよね?」

急に渚くんに声をかけた。

そして近づき…

――チュッ

「?!」

「なぁ――――――?!」

カエデがもの凄い声をあげた。

ビッチ姉さんが渚くんにキスをしたのだ。

赤羽くんはあごに手を当て、ニヤけている。

「うぐっうぐぅうぐぐ…!!」

渚くんは必死に逃げようとしているがビッチ姉さんのキスからは逃げることはできない。

「ぁ…ぅ…ぁぁ…」

キスがようやく終わったかと思うと渚くんはダウンしていた。

「後で教員室にいらっしゃい。あんたが調べた奴の情報、聞いてみたいわ」

「その他も!有力な情報を持ってる子が居たら話に来なさい!…イイことしてあげるわよ」

「女子には男だって貸してあげるし」

すると後ろから今朝ナンパしていた男3人がやってきた。

つまり今朝のは自作自演か…

っていうか後ろにいる凜香ちゃんが照れてて可愛い…w

「技術も人脈も全てあるのがプロの仕事よ。ガキは外野でおとなしく拝んでなさい」

「あそうそう…あと、少しでも私の暗殺の邪魔したら…殺すわよ…」

銃を持って言葉に重みを持たせた。


私たちは思った。

確かにこの人は技術もあって私たちより、優れた暗殺者なんだと思う。

でも、私たちはこの先生は嫌いだ。
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