第6章 ジャーファルに助けられてみる!【甘】
『ジャーファル…さん?』
ジャ「はい、そうですよ?…大丈夫ですか?」
ジャーファルさんの柔らかい言葉に私が頷くと、「良かった…」と言って男達に向い合った。
ジャーファルさん…!捜しに来てくれたんだ…!
男2「あ?何だよ兄ちゃん…見てわかんねーの?今お取り込み中なんだよ…俺達の邪魔すると、痛い目見るぜ?」
そうだ…さっきの瞬間移動…!
『ジャーファルさん!その人達、とっても速いんです!気をつけて下さい!』
男1「へへっ、俺達の攻撃を避けるなんて無理だ!諦めな!」
やっぱり消えたかと思うと、2人の男はジャーファルさんの後ろを取って…ナイフを振り上げた!
『ジャーファルさん!』
その瞬間、2人の腕を掴むと、ジャーファルさんは器用にねじってしまった。
男1「いだだだだ!!」
男2「痛い!痛い!痛い!」
ジャ「おや、これは魔法道具ですね…なるほど、先ほどの瞬間移動はこれの力でしたか…。」
その後、見回りにに来た兵に、2人組を引き渡すと、ジャーファルさんが駆け寄って来る。
ジャ「大丈夫でしたか!?レイ、怪我は?!」
『あ…大丈夫です!ありがとうございました。』
笑顔を作ると、ジャーファルさんに向ける…
嘘だ。
全然大丈夫じゃない。
足が痛む…夢中で走っていた時にこけたんだろう。
それに、まだ恐くて身体が震えているけれど、悟られないように、身体に力を入れる。
…何よりこれ以上、ジャーファルさんには迷惑を掛けたくなかった。
ジャ「…レイ」
『は、はいっ!』
不意に距離が近くなったと思ったら、一回り大きな身体が、私の身体を包んでいた。
『…えっ?』
ジャ「…大丈夫じゃないじゃないですか…こんなに震えて…すみません、恐い思いをさせてしまいましたね…もう少し速く駆けつけていたら良かったんですけれど…。」
暖かさに安心して、我慢していた涙が溢れてくる。
『ぅ…ふぅう…っ、うぇっ』
ジャ「レイ…頑張りましたね…」
ジャーファルさんはそのまま、涙が止まるまで私を抱きしめて、背中をさすってくれた。
…
ジャ「…落ち着きましたか?」
『は、はい…ありがとう…ございました…』
恥ずかしくて顔を上げられない。
こんなに泣いたのは数年ぶり…子供の時以来だ。
ジャーファルさんの長い指が、頬の涙を拭った。