第8章 風紀委員は……
事件を聞き付けて、学校の門に報道陣が群がり、夕方にニュースが流れる
ニュースキャスター
「今日未明、杏花中学校に通魔が出たと生徒が通報し、警察官が取り押さえたようです。容疑者は山田陽子、29歳、別の件でも容疑がかけられており、容疑が固まり次第に再逮捕する方針です。次のニュースです。
輝、智明、ニュースを見ていると……
「コンコン!」
智明、ドアに行き開ける
加藤さん
「車だと遠いな!疲れるで!ほれ、原田も入り!」
原田
「監禁から解かれたと思ったのにな!何だよ!」
智明
「まあ、用事が無かったら呼ばないよ!山田陽子はどんな女だ!」
原田
「山田陽子?…黒下着の女か?何でもクスリを買うのに金が入るから雇って欲しいって言ってたな♪うちの店に来た時にはヤク中だったな!火曜日と水曜日に店に来てたな!」
輝
「お手伝いをしていたのは知ってるか?」
原田
「知らないな!あそこまでのヤク中だから、余り関わって無いな!関わっていると足が付くからな!」
智明
「知らないか…ただのヤク切れで暴れたのか?」
原田
「山田陽子の彼氏がホストしてるって言ってたな!大阪のホストクラブしか聞いて無いな!どうでも良い女の話だから、聞き流したから憶えてないな!」
輝
「東京から大阪に毎週来る…男に会いにか?クスリを買いにか?親父とお袋を殺す理由には成らないな!動機は何だ?」
加藤さん
「山田陽子が白竜の親を殺ったんか?」
智明
「藍も襲った…山田陽子は何故?藍を襲ったんだ!藍は原田ビルのショーケースで見たと言ってたな!そこで初めての面識だ!」
輝
「親父とお袋、藍を殺って得する人物…」
加藤さん
「何やら、複雑そうやなぁ!原田も座り!」
原田
「はいはい、座りますよ!」
智明
「……復讐か?オレが大阪に1度戻るか?」
輝
「いや、戻ってもしょうがないだろう!動きがない限りはな!尻尾を出してからだな!」
加藤さん
「案外近くにおるかもな!(笑)」
原田
「オレはいつ、解放してくれるんだ!」
智明
「まあ、もう少しの辛抱だな!(笑)」
加藤さん
「わてら、夜中に帰るで!原田は迂闊に外に出せんからな!」
原田
「車……長いんだよな〜尻が痛くなる!」
輝
「まあ、外の空気を吸ったと思え!(笑)」