第8章 風紀委員は……
輝、智明は世田谷署に着き
輝
「連絡を頂きました。白竜 輝です。ご迷惑をお掛けします。」
刑事
「親父さんが胸を5箇所、奥さんが胸を7箇所刺されてどちらも、ショック死だ!犯人の心当たりは?」
輝
「心当たりは無いです。」
刑事
「争った形跡はない。知ってる人物だな!亡くなった家の運転手は誰だ?」
輝
「親父は運転が好きなので、運転手は居ません。門に数人の見張りにお手伝いが居るぐらいです。」
刑事
「ほう、お手伝いが居たんだ。門に数人の見張りは睡眠薬で寝ている間だに犯行に及んだ、発見された時は寝てたそうだ。駆け付けた時には居なかった。お手伝いは誰が雇ったんだ!」
輝
「母が知り合いから紹介をされて雇ったと聞いています。4年前位ですかね?それからずっとですから…」
刑事
「お手伝いとの面識は?」
輝
「無いですね。家に帰って来てませんから。」
刑事
「そっちの方も?」
智明
「帰って来て無いので、面識はありません。」
刑事
「貴方は養子だろ!家の財産が狙いか?」
輝
「この家の財産は大して無いですよ。殺す程では無いです。」
刑事
「アリバイは?」
輝
「朝は病院に行きました。昼は会社です。夕方は七瀬さん夫婦に先代が来てました。娘さんとは会社以外は一緒に居ました。弟も同じです。」
刑事
「そうか…遺体は検死済みだ。引き取りは可能だが、自宅の捜査が未だだな。どうする?」
輝
「捜査が終了後に引き取りに参ります。宜しくお願いします。」
刑事
「七瀬とグルになってのアリバイか?」
輝
「夫婦喧嘩に巻き込まれただけです。」
刑事
「ヤクザも夫婦喧嘩をするのか?」
輝
「ヤクザも人ですからね。それぐらいはしますよ。失礼します。」
輝、智明、世田谷署を後にして車に乗り込む
輝
「2、3日は手出しが出来ないな…三軒茶屋のホテルに泊まるか…その間に手配するぞ!」
智明
「お手伝いは?たしか…アニキの秘書が面接をしてるはずだな…お義母さんが言ってた気がする…凄く良い人が来たと喜んでたな…」
輝、携帯を取り出し電話する
輝
「俺だ!親父のお手伝いについて調べろ!お前が面接したんだろ?分かり次第に連絡入れろ!」
智明
「お手伝いは女だろ?そんなに刺すか?」
輝
「判らん!」