第8章 風紀委員は……
智明
「助かった〜!ハーッ疲れた!」
藍
「うちは5階に戻るで!」
智明
「戻る事が無くなったでしょ〜♪」
藍
「オカンが隣に居るだけでもイヤや!我が儘に巻き込まれる!そや!智明も5階に移動するばええやん!輝に帰って来たら行かんよって連絡入れとき!」
智明
「アニキ、藍のお母さんがアニキと結婚するって張り切ってるから、帰って来ちゃダメだよ!えっ!!今、玄関で会ってる!!そのまま、そっと…うちに来て!ダッシュだよ!!」
智明…そっ〜〜と、玄関を開けて覗き込む…急いで玄関を閉める
智明
「藍……アニキが捕まった!!」
藍
「親父とオカンの事だから…ほっとき!うちは5階に戻るで!」
藍、5階に移動すると智明もついてくる
藍
「……アカン、怒ったら具合が悪くなって来た!」
智明
「藍の荷物は?あっ、これだ!運んで置くからね♪藍は荷物を運んだら迎えに来るからね♪」
智明、藍の荷物を運んでしまう
藍
「オカンが怪獣デブリンになっていた…あれは…酷過ぎる…オカンの原形が無いで…親父の気持ちも判るな!」
龍太
「そんなに変わったんだ…」
藍、ソファに横になる
藍
「輝を助けんとな…」
智明が戻って来て、藍を抱き抱えて部屋に戻り、ベットに降ろして寝かせる
智明
「皆んなに可愛い格好を見せて…可愛い寝顔♪」
ピンポーン、ピンポーン
智明
「合言葉は」
輝
「兄弟!開けてくれ!」
ガチャ!バタン!
智明、玄関を開けて、閉める
智明
「背後に…いる!!開けられない!アニキ、すまん!」
輝
「助けてくれ〜〜っ!!」
廊下に引き摺る音が聞こえる
ズスッ、ズスッ、ズスッーッ!バタン!
智明
「アニキ、生きていたら会えるぜ!きっと!あれは、怪獣デブリンだ!恐ろしい!(笑)」
藍は…夢の中……
智明、藍を抱き締めて幸せな夢の中……
輝は……イビキが凄くて……眠れない
輝
「怪獣どころじゃ無い……太過ぎる…重過ぎて…窒息死しそうだ…今のうちに……」
輝、這い蹲り、何とか抜け出す…
ピンポーン、ピンポーン
智明、起きて…玄関を開ける
智明
「アニキ?無事か?…入りなよ!」
輝
「怪獣よりも恐ろしい……今世紀の大恐怖だ!」