第8章 風紀委員は……
隣の車のウィンドウが開く、銃口が藍に向いている……
藍、咄嗟にドアに隠れて腕だけ出して、発煙筒を投込む
藍
「上手く入ってくれ!」
藍、恐る恐る覗く
藍
「アカン!失敗したで!道路に転がってるやん!」
剛
「後ろに移動して下さい!急ブレーキをかけますから!」
「キューッ、キキィー、キー」
藍
「アダッ!落ちたで!」
剛
「ヤバイすね!」
剛、方向転換して車を走らせスピードを出す
藍
「まだ、追って来る!なんかあらへんの?」
藍、ティッシュ箱を取り出す
藍
「ティッシュしかないんか!」
藍、ティッシュ箱の中身を全部取り出して、車の窓を狙い手で撒いて行く
藍
「余り効果は無いやん!ダメやな!」
藍、上着を脱ぎ、ライターで燃やす
藍
「化繊やからよう燃えるで!上着爆弾や!」
藍、車から洋服を窓目掛けて投げる
藍
「あっ、ワイパーに引っかかりよった!」
剛、スピードを上げて走る
藍
「まだ、ヤバイな!どないするか?」
藍、脱ぐ物は…ズボンは嫌やな!シャツか…あっ、芳香剤があるやん
藍
「やった!瓶やん!ガラスにヒビぐらいは…入れられるやろ!」
藍、窓から芳香剤を車の窓を狙い投げる
「ドン!」
藍
「アカン!ちょびっとやん!」
藍、剛の椅子の下の足元のミニ消火器を後ろ座席から取り出す
藍
「えーと、手順は…ピンを引き、レバーを握り、ホースで火元を狙い噴射!よし!」
藍、ピンを引き、レバーをベルトで巻き固定して車の窓を目掛けて投げる
藍
「あらら、後ろに吹っ飛んたで!意味無いやん!(怒)後ろでシュー言ってもアカンよ!」
藍、シャツを脱ぎ、ライターで火をつける
藍
「洋服爆弾!投下!」
藍
「下に落ちたらアカン!」
藍、剛の背中に敷いてある健康座席シートを取り出す
藍
「剛、ちょいと尻を上げてな!邪魔やケツが!」
剛
「無理!今は運転をしてるんです!」
藍、紐を解いて無理矢理取り奪う。鞄からカッターを取り出して分解して行くと、玉が幾つも出来上がる
藍
「たくさん出来たから投げるで!」
藍、窓ガラスを目掛けて投げる
「パシッ!パシッ!パシッ!」
藍
「これは行けるな!」
「バシ、バシ、パシッ!パシッ!」