第8章 風紀委員は……
藍、部屋で着替えてシャワーを浴びながら、あの子は学費を稼ぐんか?中学生がそんなに金が必要か?親の借金か?…うちは目的があるんや…本人が希望したんやからな…しかし、酷いな
風呂から出て冷蔵庫に行き牛乳を出して飲む。ゴク、ゴク、ゴク
藍
「プハーッ!うまい!明日は試験や!」
藍、部屋に戻り靴の仕掛けを変える。ミニカッターに極小ライター、ピン留、爆竹
藍
「明日はズボンやからな!警棒スタンガンを忍ばせて行く!頭はシチサンやな!勉強せえへんとな!」
勉強を始めると玄関のドアが閉まり
「バタン!」
智明か部屋に入って来る
智明
「藍、大丈夫か!」
藍
「今回は大丈夫や!次にあったら判らんな!原田の息子はヤバイで!売られるか?嫁にされるな!どいつも、こいつも、七瀬、七瀬や!ヤクザな娘やからな!ホンマに頭に来るで!(怒)」
「パシンッ!」
智明、藍の頬を叩く
智明
「周りを見ろ!突っ走った結果だろう!何の為に見張りを付けてる。ビルの中にも仲間はいたんだ!感情に流されてちっとも勉強してないだろ!ヤクザは綺麗な家業じゃない!判ってるだろ!」
藍
「判ってる…つもりや!」
智明
「判ってないな!いいか、よく聞けよ!原田の遺体が港に上がった!息子でも親を殺すのがヤクザだ!藍は親父を本当に殺れるか?親父はいざとなったら藍に手をかけるぞ!だから甘いんだよ!藍は逃げてるな!」
藍、中学生に判れちゅうんが間違いや!ド頭に来るわ!これが行かんのやな……反省や……猿以下だな……もう、寝よう……智明と一緒に居たくなくて、輝の部屋に行き寝る
智明、藍を怒った手前、迎えに行かずにシャワーを浴びて寝る
……朝、試験1日目
藍、目が覚めて…あれっ?輝の部屋や…昨日、そうか…智明の匂いとは違うな、当たり前やけど…今は落ち着くな
藍
「……アカンなマイナス思考になっとるで!切り替えんとな!支度しないとな!」独り言を言う
藍、智明の部屋に戻り支度をする。シチサン頭に眼鏡をかけて1人で学校に行く
藍
「1人の方がええやん!」
藍、学校に着き教室で女子制服に着替える。今日は試験の為、風紀委員の仕事はお休み…教室で試験勉強をする
龍太
「藍、おはよう!何で先に行くんだよ!」
藍
「……。」