第8章 風紀委員は……
女の子
「イヤー!離して、助けてー!イヤッー!」
原田の息子
「あの子もう少しで変わるよ!見てな!」
藍
「処女を売った方がええんとちゃう!」
原田の息子
「処女は嫌がるばかりだからな!商品にはならない!お客を楽しませないとな!」
女の子
「ハァ、ハァ、あっ…んっ…あっ、あっ」
原田の息子
「あははっ、クスリが効いてきた!もう、逃げられないな!」
藍
「ホンマの悪趣味や!うちとは趣味が合わへんな!」
原田の息子
「お前の価値は別だ!七瀬との盃だからな!あははっ!お前を人質に交わす!」
藍
「親父はそんな事はせえへんよ!あんたは甘いな!誘拐された時点で親子の縁は切れるんよ!極道は甘くないで、死んだ者と扱うんや!」
原田の息子
「じゃあ、俺の女だな!飽きたらあの子の様にしてやるよ!」
藍
「中学生を女にするんか?あんたは女がおらんのか?」
原田の息子
「七瀬の娘に意味がある!箔がつくからな!婿養子もいいな!ふっ、はははっ!」
藍、後手にしながら靴を直す振りをして靴の踵から爆竹を取り出す
藍
「タバコが吸いたいからタバコくれ!」
原田の息子、内ポケットからタバコとライターを取り出してタバコに火を付けて藍にタバコを咥えさせる
原田の息子
「ほらよ!」
藍
「あんたを婿にする気はないな!ほな、さいなら♪」
藍、タバコの火で爆竹に火をつけて逃げる
「バン、バン、ババババッ!」
爆竹で辺りが白くなる。藍はエレベーターで1階に行きビルから走って逃げる。夜の人混みに紛れ込む
藍、マンションに到着してエレベーターで5階に行き龍太達の部屋に行く
ピンポーン
龍太
「藍、大丈夫か?入れよ!」
藍、部屋に入ると健二、省吾が心配した顔をしている
藍
「あの男は原田の息子やった…考え方が金一本やわ…次に捕まったら逃げられんな!ヤバイで、呑気に歩いては学校に行かへんな!明日は変装して学校やな!」
省吾が自分の制服と鞄を持って来て藍に渡す
藍
「龍太、智明に連絡して大丈夫やって言っといてな!うちは部屋に戻って誘拐されんように作戦立てる!」
藍、鞄と制服を持ち帰り部屋に入る