第8章 風紀委員は……
明日の時間が決まり、マンションに着きエレベーターで皆んなと別れる
藍、部屋に入って着替えて制服をクリーニングに出して買い物に行く
スーパーのカゴに野菜や果物、肉を入れて行き冷凍食品で立ち止り、パスタやグラタンを入れて行き会計して帰る
藍、智明が帰って来たら食費をせびらんとな!
食材を冷蔵庫にしまって行くと智明がリビングに入って来た
智明
「ただいま!早く帰って来ちゃった♪連日、遅かったからお嬢様のご機嫌を取ろうと思ってね〜♪」
藍
「別に気にせんでええで!それよりも食費をくれ!うちがビンボーになるで!」
智明
「着替えてからシャワー浴びて来るから待って!」
藍
「ハイハイ!行ってらっしゃい!」
藍、冷凍食品を温める。パスタはナポリタンにたらこスパゲッティにグラタン、たこ焼きをお皿屋に盛りテーブルに並べて行く。見た目は作った様に見える
智明、風呂から出て来て
智明
「美味そうだけど、冷凍だな!(笑)」
藍
「冷凍食品も美味いで!智明を思うて温めたんや!(笑)」
智明、冷蔵庫からビールと水、氷を出して焼酎をテーブルに運ぶ
藍、グラス、取り皿、フォークを用意してテーブルに座る
智明グラスにビールを注ぐ
藍、智明
「頂きます!」
智明
「鶴さんが出て来るよ!藍の親父と鶴さんが日曜日にこっちに来る!」
藍
「親父と鶴が?何しに来るんや?」
智明
「鶴さん、藍の事を引き取りたいんじゃないか?」
藍
「引き取りって?結婚か?うちは何処にも行かへんよ!」
智明
「まあ、藍らしいな!(笑)」
藍
「聞きたいんやろ!鶴の事を…大人は残酷やな!ええで、教えたる!」
藍、ビールを一気に飲み干す
藍
「8年前に親父が抗争になったんや!東京のシマを巡ってな、矛先は東京だけじゃ無く実家もターゲットや!身内から裏切りが出よったんや!」
藍、ビールを注ぎ、飲み干す
藍
「危ないから車に乗る様に言われて、乗ろうとした時に婆さんがうちの腕を引いて男から守ったんや、婆さんはうちを庇いながら男にドスを刺されたんや…滅多刺しや……婆さん、前に向いて歩け…胸を張って歩け言いよって死んだんや!鶴が駆け寄り運転手と婆さん刺した男を殺したんや!」
藍、ビールを注ぎ飲み干す