第3章 すくーるらいふ2 NO
そう言うと大野先輩はパクっと一口食べもぐもぐ頬張る。
そして、目をパチッと大きく開き
「うんめえ!!」
と、すごいテンションが上がったように言った。
「これ、うんめーな!あんがと!」
先輩は幸せそうにふにゃりと笑ってメロンパンは俺の元へと返された。
「そんなに美味かったなら食べていいですよ」
「いんや、ひとくちたべてみたかっただけだからいいよ」
そう言うと先輩は、俺の後ろの潤くんの席へと腰をおろした。
「潤くん待ちですか?」
「ん~、ちがうよ。ふふ」
俺の問いかけに柔らかに答えて笑う彼。
不思議な人だなーって思う。