第3章 異変
「落ち着く、なの。」
ユリはまたアホ毛をクルクルさせる。
「......(怒)」
(そんなに藤ヶ谷の方がいいのかよ!)←
「お前また俺に嫉妬か?(笑)」
「別に...。」
昨日藤ヶ谷とギクシャクしたとはいえ、
これとなると話は別だ。
「ガヤいつまでユリちゃん抱っこしてんのっ!?」
「え?ずっと。」←
凄い形相で言うタマに対してしれっと言う藤ヶ谷。
「むうぅぅ...(怒)」
「大丈夫♪タマには俺がいるかr..「は?なにそれ。」
......うぅぅ(泣)」←
「......(苦笑)
ねぇ、せっかく動物園に来たんだから他の所も見ようよ。」
苦笑した後、横尾さんが提案する。
「それもそうだな......ってなわけで藤ヶ谷、
いい加減ユリを降ろせ!(怒)」
「ユリちゃんが嫌がってるわけじゃないんだから
別に良いだろ?」
「そんなんだと目立つじゃんかよ!
もしばれたらお前のせいだからな!」
「急に変な自論持ち出してきたな。←
まぁ...それもそうだな。」
ユリを降ろす藤ヶ谷。
「ユリ、何もされなかっただろうな?」←
「......?」
「おい(激怒)」
「「「......(汗)」」」
何だかんだで他の動物を見ることにした一行。
「ユリちゃんは、どっかみたい動物とかいるの?」
ニカが首を傾げながらユリに言う。
「狼、なの。」
「「「狼?」」」
「そうそう!てっきり定番のパンダとかって言うかと
思ったらさ、まさかの狼だよ(笑)」
「ユリちゃんって肉食動物が好きなのかね(苦笑)」
少し苦笑しながら千賀。
「...狼、か......。」
メンバー達が笑い話をしている中、
藤ヶ谷は少し眉間にしわを寄せていた。
「......」
(......お前が俺に言えないことって......
一体何なんだよ、藤ヶ谷......。)