第3章 異変
再びパパSide...←『パパ言うな!』by.北山
1時間ほど車を走らせ、動物園に到着。
「着いた、なの?」
「あぁ、着いたぜ!」
ユリは車の扉を開け、外に降りようとする。
ぐいっ
「っ!?」
だがシートベルトを着けっぱなしのユリは
反動で押し戻される。
「ほらほら、シートベルト外さないと駄目だろ(笑)」
俺はユリのシートベルトを外す。
「忘れてた、なの。」
「(笑笑)」
入場チケットも買い、園内に入る。
園内は動物園の他に小さい遊園地もあった。
「どっから見る?」
キョロキョロキョロ...
「......あっち、なの。」
「お!ふれあい広場か?」
初っ端から『狼が見たい。』と言い出すのかと思ったが、
意外にも他の動物にも興味があるようだった。
ってなわけで、ふれあい広場のほうに行く。
ふれあい広場にはたくさんの小動物たちがいた。
早速中に入り、ユリはウサギの群れのほうに行った。
「もふもふ、なの。」
ユリはしゃがみこみ、ウサギのモフモフした体を触る。
ウサギはユリにすり寄るように頭を脚にスリスリする。
他のウサギやリス、フェレット達も
ユリにすり寄ってきた。
そのおかげでユリはすっかり動物たちに囲まれた(苦笑)
(可愛い......)
「すっげぇ人気者だな(笑)」
動物に囲まれ可愛いなと思っていた矢先......
「......これ食べれる、なの?」←
ぞわぁ...
動物たちが何かを察したかのように
少しユリから距離を取った......(汗)←
「おいおいユリ......(汗)」
「食べれない、の?」
「ウサギは食べられなくはないけど、
他の動物は食えないぞ?」←
またもや何かを察したのか、
ウサギたちはなぜか俺に向けて毛を殺気立させていた。←
「......(汗)」
(何か噛まれそうだから他の話に移そう......)←