第3章 異変
それから色々と身支度を済ませた。
「ユリ!そろそろ行こうぜ?」
「......あと少し、なの。」
「はいはい(笑)」
ユリはおかあさんといっしょに夢中で丁度最後の
『あしたてんきにな~れ!』とかっていう歌に
入ったところを見ていた。
(この番組の対象年齢って確か
4、5歳向けじゃなかったけ?(汗))←
まぁでも教育テレビとか普通に大人でも
見てる人は見てるしな......。
「にしてもおかあさんといっしょとかなっつ!」
(俺んときはおさむおにいさんとかだっけな?)
何だかんだ言って俺も画面を見る。
『そろそろ、おしま~い!』
『『トンネルの向こうは......』』
「終わっちゃう、なの......。」
ユリはどことなく寂しそう......。
(ユリ、おかあさんといっしょ好きだなぁ(笑))
『『ばいば~い!』』
「ばいばい、なの......。」
画面のおにいさんおねえさんに小さく手まで振るユリ。
(なんか可愛い......。)
今度......ファミリーコンサートにでも、
連れて行ってみよかな?←『『親馬鹿(笑)』』by.メンバー
「終わっちゃった、なの......。」
「また明日になれば、おにいさん達に会えるから(笑)」
「ん......また明日、なの。」
ユリはテレビの電源を消した。
「動物園行く、なの。」
てとてとと歩いて来るユリ。
「おっけー、何か持っていくものとかあるか?」
「苺があればいい、なの。」←
「どんだけ苺好きなんだよ(笑)」
ユリは苺があればいいらしい。
「じゃあ下に車あるから車で行くか。」
「ん...わかった、なの......
車って何、なの?」←
首を傾げるユリ。
「今ここで聞くんかい......(苦笑)」