第17章 沢山の思い出を...
その後社長や副社長に事情を聞かれ、何とかユリのことは理解してもらえた。
けど今回の事件はあまりにも衝撃過ぎたため、メディアなどの騒いでるという。
「......You、これを見てくれ。
ネットニュースにも大きく報じられてるし、SNSでもYouの話題でいっぱいだ。」
「は、はぁ......(汗)」
(ガチでやべぇ......)
「批判的なことも、もちろん書かれている。
だがYouのことを応援してくれてるファンもいるらしい、そのことも忘れないように。」
「は、はい......」
(でも容易に、ユリを外に出せねぇよな......)
「にしても......人狼が本当にいたとは驚きだ(苦笑)
ただの迷信だと思っていたが......」
「はい、僕も最初は驚きました。ましてや、
同じグループのメンバーにもいるなんて思いもしませんでしたから。」
「そうだな(苦笑)
この件に関してはメディアには上手く伝えておく。
そのユリという少女を大事にしなさい。」
「はい、ありがとうございます!」
「ではこの件に関しては終わりだ。全員呼び出して済まなかった、帰りなさい。」
「「「はいっ」」」
(((あんまり怒られなくてよかったー......涙)))←
ほとんど怒られることがなかったのでホッと息をなでおろすメンバー達だった。
「これで一安心だな。」
「だな、前よりユリとの生活が大変になるかもしんねぇけどがんばる!」
「そうだな、でも外出するときとかは気をつけろよ?
お前、ユリちゃんをディズニーランドとかに連れて行きそうだし......」
「おう、連れてく!
最低でも1回はあの夢の国に行かないとな!」
「......親バカ。」
「あと他にもUSJ、富士急、水族館、映画......
夏祭り、ハロウィン、クリスマス、年越し、節分、ひな祭りだろ?
あとコンサートに舞台!」←
「多すぎだろ!?ってかどんだけ親バカだなんだよ!」
「珍しくガヤがミツみたいにツッコんでる......」←
後ろで二人のやり取りを見る裕太は呆然としながら見ていた。