第17章 沢山の思い出を...
それぞれ別れ宏光は自宅マンションまでたどり着いていた。
「そういやユリ、先に帰ってきているのかな?」
(また前みたいにいなかったらちょっと焦るかも......汗)
鍵を開け、ドアを開けると...
「ただいまぁ!ユリいるかー?」
__しーん...
返答はなし......
「っまさかな......(汗)」
(きっとまだ病院だな!
もし帰るなら朝倉さんか神楽さんが送ってくれるだろうし......)
ちょっと不安になりながら中に入る。
そしてリビングがある部屋へ向かった。
『......じっちゃんの名にかけて!』
するとリビングの中からは急にテレビの音声が聞こえてきた。
「っ!?」
(じっちゃんって......金田一!?
まさかユリ、いるの......!?)
驚きを隠せないまま勢いよくドアを開けた。
「っユリ!」
「っ......!?」
ドアの向こうにはソファーに座り
リモコンを片手に持っているユリの姿があった。
突然の出来事にユリは体をビクつかせ驚いていた。
「っ......よかったぁ!無事だったぁ(涙)」
「パパうるさいの。今事件解決してるとこ、なの......」
ドラマ鑑賞を途中で遮られてしまい見所を少し見逃してしまったユリ、
かなり不機嫌そうだった。
「わ、わりぃ......(汗)」
ムスッ
「......。」
そっぽを向き再びテレビの画面へ。
「うぅぅ......」
(めっちゃ怒ってるぅ......汗)
「......。」
(犯人ざまーみろ、なの......)←
完全にドラマに釘づけのユリ、勿論さっきのセリフのとおり
ユリが見てるのは『金田一少年の事件簿N』、再放送である。