第15章 最終決戦
「っ何ということだ......」
「っユリ......」
「パパはユリが守るの......これ以上、誰も死なせないの......」
ユリは鋭い視線を透矢達に向けた。
「っくそ......止むを得ん、北神殿......」
「やれやれ......この力を使うのは大分体力を消耗するが......
止むを得んのう......」
清介は胸元から紅い玉が沢山付いた数珠のようなものを取り出した。
「っユリに何をするつもりだ!」
「無論、娘を再び操る......そして計画を続行する......」
「っさせr..「させないの......!」_ダッ!
......っユリ!」
ユリは清介の元に走り出した。
だが......
「っ......!?」
「させるか......!」
ユリは清介から数珠を振り払おうとしたが、それは叶わぬものとなってしまった。
「っ......!?」
(っリョ、ガ......?)
_ズササササァァ......!
「......。」
「っく......!」
ユリはリョウガに体当たりをさせられ、10メートル近く先まで飛ばされてしまった。
そしてユリは小さなうめき声をあげる。
「っユリ!」
宏光はユリの元に急いで駆け寄る。
「っでかしたぞ、リョウガ......!」
「......。」
歓喜の声を上がる透矢だが、リョウガはピクリとも動かなかった......。
「っユリ!」
「っパパ......くっ」
吹き飛ばされたユリだが、ユリはゆっくりと立ち上がった。
「っユリ......大丈夫、なのか?」
_コクッ「大丈夫、なの......」
立ち上がったユリは再び透矢達に身体を向けた。