第8章 失われた記憶
「お前達のことを全て忘れるようにね(嘲笑)」
「「「っ!?」」」
「もうユリの記憶の中に......
お前達との記憶のことは、なんにも残ってないよ(嘲笑)」
「ってめぇ......」
拳を強く握り締め翔を睨む宏光。
「っ何で彼女の記憶を消した!ユリちゃんは......彼女はコイツが好きで、
北山も彼女のことが好きで......お互いを大切に思っていた!
なのに何で記憶を消したんだ!?」
「っそうだよ!ミツとユリちゃん......たった数日間で信頼し合っていた......
俺なんかが、入れないくらいに......」
「なんで、ユリの記憶を消したんだよ......」
「......そんなの決まっている。」
「......。」
「お前が邪魔だからだよ、北山......。
お前が俺から、
ユリを奪ったからだ......。」