第36章 空回り
私は横山さんの言葉を聞いて考えた
丸山さんも、私と同じように苦しんで空回りしてたのかも知れないって....
そう気が付いた私は椅子から立ち上がった
その様子に丸山さんと横山さんは驚いた
「御迷惑をお掛けして、本当にすいませんでした」
私は横山さんに、深々と頭を下げたのでした
その様子に丸山さんは驚いて、私の頭を上げさそうとするが、私は頭を下げ続けた
「丸山さんは、たぶん一生懸命に頑張ろうとしたんだと思います、でも頑張り過ぎて失敗したんだと思うんです....」
私の言葉を丸山さんは静かに聞いていた
「でも、だからと言ってダメな事です、だから私が代わりに謝ります、それで許してもらえないとおもいますが、どうか、丸山さんの力をもう1度信じてもらえないでしょうか?」
私は頭を下げながら言ってたから
横山さんが、どんな顔をしてるか分からなかった
横山「マルが惚れたのが分かったよ、夢中になってるのも...」
私は、顔を慌てて上げた
すると横山さんは丸山さんに言った
横山「そんなにちゃんとお前の事を理解してくれてる、彼女がおるのに、それでええん?」
すると、丸山さんの身体は少し震えなが顔を上げた
丸山「がんちゃん、ごめん、俺...」
言葉に詰まる丸山さんに私は微笑んだ
「私もだったんだよ、丸山さん...」
丸山さんの顔の表情が変わる
「肩の力を抜こう..、いつもの丸山さんで頑張ろよ、私はいつも丸山さんの事を考えてるから」
そう言ってカバンから、丸山さんが一番最初に私に渡してくれたコースターを見せた
少しボロボロになってきてる
それを丸山さんは少し笑いながら見た
丸山「が、がんちゃん、まだ持ってたんだ...」
コースターを手に取って見てた
「私の宝物ですから」
そう笑う私に、横山さんが突然咳払いした
横山「俺がおんの忘れんといてくれるか?」
私と丸山さんは恥ずかしくなった
横山「とにかく、これからちゃんとせんと会うのは禁止な!」
横山さんは、厳しく丸山さんに告げた
私たちは素直に頷いた