第16章 ♡Story１３♡　プレゼント

「ね！そっくりだったでしょ(笑)」



「あくまで顔だけだろ......(汗)」



「そうだけどさ！いやぁ......
演技の時は太輔に言われてるみたいで凄い緊張した(苦笑)」



「緊張してたわりには満更でもなさそうだったけど？」



「っそれは！
太輔に似てたんだから...仕方ない、じゃん......」



少し顔を赤らめる百合。



「ふぅん......」



「だって普段、太輔はあんな事言わないし......」



「......今の俺じゃ不安なわけ？」



「っ違うもん！確かに......柊さんに
ドキドキしちゃったのは事実だけどさ......」



「......。」
(番組では"藤城さん"って言ってたのが今じゃ"柊さん"って下の名前呼びかよ......)



少し顔を歪める太輔。



「でも、私は太輔といる時の方がずっとドキドキしてるよ？
この間も久々に電話してくれて凄く嬉しかった。
他にもさ......




『君達......百合に何してるの？』

『自分の生徒が助けを求めてるのに、
教師がそこで見過ごすわけにはいかねぇだろ......。』

『いいからお前は百合からその手を離せ......。』




初デートの時だって...怖い人達から助けてくれたり、



私が初めてモデルとして仕事をする前日にした、



あのキスだったり......あと！



颯太さんが酔っぱらった勢いで私にキスしちゃった時も、




『っん...たぃす、けぇ...はぁっ......』

『んっ...』
.
.
.
『太輔が珍しいね！
自分からあんなキスしてくるなんて(笑)』

『...ちょっと長くなっちまったけど、口直し。』

『結局嫉妬してたじゃん(笑)』




嫉妬してくれて口直しのキスをしてくれた時、



凄くドキドキして......」



百合は頬を染めながら、



今までの中で起きた思い出を話す。



「......。」



「他にもまだまだ沢山あるよ？