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サンジのおやつ

第2章 1時


えいっ!っと言われて外され投げ飛ばされたメガネは、
ウソップがキャッチした。

「だから、ナミ!!
安静だって!言ってるだろぉ!!」

怒るチョッパーに、さらに声をあげて笑うルフィ。

はっきり見えないことを、

なぜだか残念に思えた。





「盛り上がっているところ申し訳ない」

不意に聞き覚えのある声がした。

……まさかね。

「ん?誰だァ?おっさん」

ルフィの声が少し、強ばった。

「私はアルフレッド。
その子は、うちの娘だ」

その言葉に心が弾む。

『パパ!!』

無事だったことが嬉しくて抱き着こうと体を動かすが、

「こら、無理に動くなってあれだけ言っただろ!!」

傷が開く!とチョッパーに怒られ渋々大人しくする。

「貴方達は、麦わらの海賊団とお見受けする。
この村に、うちの娘になんのようだ?」

パパの少し警戒した声に、

「いや、食料がなくなりそうだし、雰囲気の良さそうな街だったからちょっと寄っていこうと思っただけだ」

さっきまでの警戒を解いたような気の抜けたルフィの声がした。

「そうか。
いや、すまなかったな。
お前らの少し前に村を襲った海賊たちがいたからてっきり……」

「そうだったのか……いや、わりぃなぁ。おっさん。
しんはケガして気を失ってるところをサンジとナミが助けたんだ。
街に行っても人っ子一人いねぇってことで、俺らの船に連れてきちまったんだよ」

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