第2章 1時
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…っ…
右肩の鈍い痛みに、目が覚めた。
ぼやけた視界にに、思うように動かない体。
記憶をたぐり寄せ……
急に体が震えだした。
……ホントに、死ぬかと思った……
動く左手で右腕を押さえる。
……鎮まれ、シズマレ………
『…………………』
スッと肩の力を抜き、体をベッドに沈める。
…………あれっ?ココドコ?
落ち着いてから気付いた事は重要な事で、
不自由な体を無理やり起こす。
『……どこ…?…』
鼻をかすめるのは消毒液と僅かな潮の香り。
少し揺らぐ視界は、
この部屋自体が揺れているから
………という事は、ここは船の中?!