第22章 ナツノミコ
グルグルと考えがめぐるのを無理やりやめ、前を向いた時だった。
「おい…なんだこれは…!!」
「 船長!!」
あり得ない光景のあとに、声のした方をみればコックが腕から血を流していた。
酷い出血に眉を顰めるが、その腕など気にしていないかの様にある一点を指差し
「トウカが!!」
そう叫ぶ。
わかっている。
このあり得ない光景の中心にいる2人組に、俺の眉はさらにシワを刻む。
外のクルー達よりも、こっぴどく気を当てられたような見知らぬ顔がゴロリと転がっている。
この状況で、コックが倒れないことが不思議だったが、そんなことはどうでも良い。
俺は、聞かなければいけない。
この事態を引き起こしたであろう張本人に。