第18章 アクマノミ
「お前の言う、魔法の正体が悪魔の実を食べたうちの船長の能力なんだ。」
いきなりのカミングアウトに戸惑ったが、なんでもないと言う風に話が進む。
「名前はオペオペの実。超人系悪魔の実で、改造自在人間になれるんだ。一定範囲に円って言うお前も見た薄い幕みたいなものを発生させて、その内部をあたかも手術室のごとく支配できるらしい。それで、円内の生物や物体を切断とか接着させたり、浮かせたり転移させたりとか操作することが可能なわけ。だからあいつらを一瞬でバラバラにできる。ちなみに、人の精神までも入れ替えることができるから潜入の時とか楽だよなー。」
ペンギンさんのあとを次ぐようにシャチさんが説明を引き継いで続ける。
つまり、あれは悪魔の実の能力で、魔法ではない、と。
しかし、やはり
「…残酷な能力ですね…。」
思わず思ったことを口に出してしまい、慌てて手で口元を抑える。
そろりと船長さんの表情を伺えば、シニカルな笑みを浮かべているだけで気分を害した様子はない。
結構ひどいこと行ったと思ったのだが…。
自分で言ってしまったことに傷付いていると、ベポくんが私の垂れ下がったままの手をとった。
「あのね、実はキャプテンの能力で肉体を切断されても痛みは感じないんだよ。パーツを組み合わせれば元に戻るし…。あ、でも円内で改造されたものは、円の外に出ても効果が続くんだけどね。」
微笑みながら言われて、思い出す。
そういえば、バラバラになった人の身体のパーツが動いたり話したりしていたのを見て私は混乱したのではないか。
さっきの言葉の気まずさに項垂れると、ペボくんがポンポンと頭を軽く叩いてくれた。