第18章 アクマノミ
私が慎重に言葉を発すると同時に、シャチさんが入ってきた。
おそらく後処理の報告であろうが、私の言葉は奇しくもシャチさんと、その後ろにいたペンギンが聞いていたらしい。
一瞬の静寂の後…
「ギャハハハハハハ!!」
シャチさんとベポくんは二人して体を前に折り曲げて大笑いし始めた。
そんなに笑うことかと思いながらも、笑われているのが事実のため顔に熱が集まる。
いつもなら無表情な船長さんも、表情の見えないペンギンさんまでも肩を震わせているではないか。
「だって!!船長さんが刀を抜いたらいきなり幕みたいなものができて!!」
「うんうん、そうだよな…魔法だよな、まほブックククククク」
「アッハハッハッハッ!!シャチ、笑過ぎ!!」
「お前も十分笑ってんだろ…ククク」
その笑いはどう考えても私が発端だというのはわかる。
でも、何でそんなに笑われるのかわからない。
だって私はこの世界のことを十分には知らない。
顔に集まる熱に手を添えながら、私は気付かれないように俯いた。
そんなにおかしなことを言ったのだろうか…。