第17章 ニチジョウ
折角かくれおおせたと思っていたのに、努力虚しくこのタイミングで見つかるとはゆめゆめ思ってなかった私は、数秒の後立ち上がってベッドを乗り越えようとした。
が、立ち直った男に左手を捻りあげられ、顎を捉えられてしまう。
ちょうどそれと同時にマイペースな足音は私の部屋の前で止まった。
「おいみろよ、ハートの海賊団の船に女が乗ってるぜ?」
間近で顔を寄せられて、避ける事もできないが、視界のはしにこちらへと素早く移動する良い年の男を捉えた。
対峙するように、マイペースな足音の主…ハートの海賊団の船長であるトラファルガー=ローが不機嫌そうな顔を携えてたっている。
どうやら私の身体の位置的に盾にとるつもりらしい。
何とも姑息な方法である。
などと考えてみるものの、内心では焦りに焦っていた。