第17章 ニチジョウ
この状況で、どうすればいいかなんて直面したことのない私には考えが浮かばなかった。
ただ必死に息を殺すばかりで…。
そんな中、不意に一つ気付いた事がある。
先程まで騒がしかった外の戦闘が、今では遠のく雑音のように小さなものになっている。
おまけに、マイペースな足取りでこちらへ向かう足音が廊下から聞こえてきた。
しかし、相変わらず彼等は物色の手を休めることはしない。
気づいていないのか…。
だがあの足音がまた新たに増えたあちら人だったら私はいよいよ逃げられない。
そう、ここは絶望するところかもしれなかった。
でも私はここまでマイペースな足音を今まで一人しか聞いた事はなかった。
絶対的なその足音がだんだんとこちらへと近づいてくる。
良い加減二人も気づいたようで、息を潜める様にして気配をけした。
何処かに隠れたのかもしれないと、こちらも様子を伺おうとした。
「…!?」
反射的に隠れようとするなら人間ほとんどおなじ行動を取るとはよく言ったものだ。
ベットのこちら側にいる私の隣に一人の若い男が身を滑り込ませてきたのだ。
隠れようと思ったところに私がいたからなのか、動揺して固まっている。
私も動揺したどころではなく、息を止めた。