第17章 ニチジョウ
戦う上で自信がないのは確かに致命的だが、慢心は身を滅ぼすだけだ。
でも、みんなを見ているとただ慢心しているようには見えなくて…。
もしやハートの海賊団って、とんでもなく強いのかも。
自室に当ててもらった部屋に鍵をかけ、揺れるベットに身を投げ出しながら事が収まるのを辛抱して待つ。
いつも笑いあってるみんなの戦っているところなんて想像できないが、今この船で確かに戦ってるのは違いなくて…。
もんもんとしながら寝返りを打つ。
ーーーーカタッ
遠くから聞こえてくる戦闘の音に紛れて聞こえ辛かったが、今微かに近くで物音を感じた。
クルーは全員居住区にはいないはずだし…。
「おい…で…だよな?」
「…!!」
気のせいかと思って耳をすませば、やがて小さな音と共に数人の話し声が耳にはいる。
もしこの船のクルーの方々ならこんなにこそこそなんてしない。
敵が隙を見てかなんなのかどうやら潜り込んだらしいと察した私は、ベットの向こう側へ音が立たないように身を隠した。
足音はだんだん近づいてくる。