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空ハ青

第17章 ニチジョウ


また数日経って私はつかまり立ちしなくても普通にたてるくらいには回復した。

その頃になると、もともとウェルカム状態だったクルーの方々との交流も増え、普通に誰とでも話せるようになった。

それで驚いたのがなんとこの船、海賊船なのに潜水艦にもなるということだった。

意識していない時は気づかなかったが、確かに私は甲板に出たことないし外が明るいと感じたことはなかった。

でもそれはこの辺がそういう気候なのではないかと、得たばかりの知識で仮定を立てて納得していたのだが…。

潜っていたとなれば話は別だ。

空が見えるはずは無い。

やはりまだまだ私の知らないことばかりで、ペンギンさんの勉強会と、クルーの方々との交流で私は着実に知識を身につけて行った。

今日は今日とて、天気が良いので浮上した船で甲板掃除を手伝っていたのだが…。

急に船が大きく揺れたかと思えば、船頭の方が騒がしくなる。

「うぉーと!!ごめんよトウカ」

何事かと確認しようすれば、クルーの一人とぶつかりかけた。

「私こそ!!それよりどうしたのですかこの揺れと騒ぎは!?」

「敵襲だ!!まぁ無名のザコだが用心はしたい。お前はキャプテンに戦闘を許されてないから、部屋に篭ってろ!」

「はい!」

鬼気迫った様子に、のんびりしていられないと悟り身を素早く船内に滑り込ませる。

「すぐに終わらせるからね!!」

すれ違うクルーはみんな武器を携えていて、その度に何かしら声をかけて通り過ぎていく。

「奴ら俺らをハートの海賊団とわかってないみたいだしな…」

そんな言葉を小耳に挟んで「みんなずいぶん自信満々だなぁ」などど思っていた。
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