第7章 コノセカイ
仮説を立てて聞くにしても、あり得ない私の話を一応聞いてくれたのはその前提があったからなのかも知れない。
どれだけ未知数なのだと逆に身震いものではあるのだが…。
「悪魔の実は「海の悪魔の化身」と言われる果実で、食べた者は特殊な能力が身に付く。
代わりに「海の悪魔の化身」である悪魔の実を口にした者は海に嫌われ、元々泳げたか否かにかかわらず、一生カナヅチになる。
ちなみに実が一つ売れれば一億ベリー…相当な値打ちで売れる。そして一つの実は同時期に一つしか存在しない。」
私が身震いしているとは気づかないで、船長さんは話を続けた。
私が探す「悪魔の実」の話に頭を完全にそっちに持っていかれたのは言うまでもない。
「では、私が探している実を誰かが食べてしまっている可能性もあるかもしれないと?」
少しだけ考えたのち言えば、船長さんはゆっくりと頷いた。
「可能性としては有りだ。ちょっと待っとけ。」
そう言うなり素早く部屋を出て行ったその人の見えない背中に私は小さく返事を返した。