第6章 カイゾク
私の話をすべて消化したのか、彼が息を長く吐く。
「それでお前はこれからどうしたい?」
そして問われて驚く。
まさか次を切り出す前に聞かれてしまうなんて…。
「勿論、実を探します。」
断言すれば
「この世界の事を知らないままでか?」
呆れたような口調が返ってきて少しだけムッとする。
「これから知って行くつもりです。」
「どうやって?」
見た目とは違う饒舌さに、こちらもだんだん意地になってしまって…。
「何か仕事をして周りの人となるべく多く接します。」
少しだけ語調を強めて言えば、船長さんの顔は完全に呆れ顔になった。
「お前の世界っていうのは、その自然がなくなったせいで人が死ぬ以外の原因で、人が死ぬ事なかっただろ。」
断言されるように言われて驚く。
「なぜ知っているのです?確かに、それ以外が原因で人が死ぬことはありません。怪我をしても最先端の技術ですぐに治ります。」
驚きを隠さず言えば
「ふんっ。飛んだ青二才だな。」
鼻で笑われた…。
「え?」
「ガキだとは承知していたが…お前、俺がなんなのかわかっているのか?」
唐突にそう問われて戸惑う。
だってさっき船長さんが自己紹介したけくんはずなのに…。
「この船の船長兼、医者…ですか?」
確認するように言えば目の前の彼の口はしが釣り上がる。
「そうだ。だがこの船はただの商船なんかじゃねぇ。海賊だ」
「っ!!?」
カイゾク。
この世界にきてよく聞くワードだ。
あの船の非人道的なところは確かに海賊と言われて納得できるが…。
私を助けてくれた、この人が海賊…。
「そういうのが当たり前の世界だ。今まで何人も殺した。お前のように助けるのなんて仲間くらいだ。つまりそんな世界なんだよ。」
今度は、彼から話される話を、私が理解するばんのようだ。