• テキストサイズ

空ハ青

第6章 カイゾク


船長さんの顔は相変わらず険しい。

「…そもそもお前の話じゃ何の実かわかってないだろ」

少しだけ緊張したような声に、私は首を振り

「スクスクの実というものです。」

名前を答えた。

すると船長さんは鋭い目でこちらを見やる。

「効果は?」

「何でも一瞬で育てることができる能力で、度が過ぎれば枯れてしまう能力だそうです。」

そう言えば、少しだけ考え事をしたのち

「それがあったところで、果たしてお前の世界で使えるのか?」

そう疑問を返される。

「わかりません。ただ、一可能性として提示されたそれを、私は実行せねばなりません。」

「なるほどな…。しかしお前が失敗したら?この世界には身を持って体験したとおり危険がつきものだ。その神とやらの使いのお前がもし死んだら?」

思案顔はそのままで、船長さんの疑問が口から飛び出して来る。

にしてもすごい理解力だなぁと思いながら、私は少しだけ微笑んだ。

「それは大丈夫です。私以外にも巫女は4人いるので。」

微笑んだ事にか、返した言葉にか、

「一人ではないのか?」

この人が少しだけ驚いた顔をしたのを始めて見た。
/ 183ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp