第38章 オシカリ
しかし、このように手配されたという事は、理由があってだと言いたいらしい。
不機嫌は変わりなく、船長さんはある場所をさした。
「お前が唯一、俺たち手配者とは違うのはここだ。」
「ALIE ONLY…?」
「そうだ。まず手配されるものは基本生死問わずとなる。例外があったとしても…俺がこの表記を見たのは初めてだ。」
言われた言葉に身を起こせば、船長さんがまた私を倒した。
起きる事は許されていないらしい。
「つまり、おそらくこれを出したのは世界政府だ。」
「この世界の中枢の…?」
「そうだ。恐らく、お前が暴走したあの日、気づかれている。…俺たちは異世界からくる巫女なんて存在が、どんなものかはわからない。だが、世界政府には喉から手が出るほど欲しいんだろうな。」
それは、この手配書の額を見て何と無くわかっていた。
いつ取られたのかわからない写真のしたにズラリと並ぶ丸の数に寒気を覚える。
「巫女を欲しているのは、なぜだと思われますか?」
聞いては見たものの、船長さんにも検討はつかないらしい。
緩く首を振られた。
「そう…ですか。」
せめて理由がわかれば、私も覚悟できたのに。