第38章 オシカリ
こうして、静寂と思い雰囲気に包まれた部屋には、私と船長さんが向き合った。
「…お前は一体何を聞いていた?」
しばらくの沈黙のうち、言われた言葉だった。
図らずとも脇道にそれたことをしさしているのは、バカな私でも十分にわかる。
何も言えないでいると、船長さんは愛刀の先で私の顎を上げた。
怒りのこもった瞳とぶつかる。
シャチさんや、ベポくんとは感情の表し方は違えど…心配をかけたのだ。
「ごめん…なさい」
素直に言えば許してもらえるなんて思っていない。
ただ、謝りたかった。
「…」
謝罪は見事に無視され、私はうつむきそうになるも、刀が邪魔してできなかった。
船長さんの強い瞳と対峙して、どれくらい時が経っただろうか。
刀を下ろした船長さんは、唐突に私との距離を詰めると腕を引き寄せてそのまま宙に放った。
突然の浮遊感に声も出ないでいると、バフンと何かの上に落ちた。
それはこの部屋のベットだった。
放心状態で天井を眺めていれば、マイペースに近づいてきた船長さんに足首を取られる。
例によってスカートがずり上がったのを慌てて止めれば、そんなことも気にしていないかのように鼻で笑われる。
「これをつけてたから今回はあの場にすぐにいけた。」
そう言って、足元に光るチャームを示す。