第36章 テハイショ
それよりも、この人は写真入りの紙を持っているから…たちの悪いストーカーか何かだろうか?
「この紙って…?」
恐る恐る問えば、私の問いが可笑しかったのか彼は笑みをビシリと固めた。
「君、なんなのさ?」
「え?」
「手配書を知らない人間がこの世にいるわけないよ。」
「…手配書」
「この紙、何かわからないの?」
問われて頷く。
何だか問答を繰り返して行くうちに彼の機嫌がどんどん悪くなっていっているのは気のせいではなさそうだ。
しかも、私がこの世界の人間じゃないことを薄々気づいている風だ。
私は一気に緊張した。
「一体、君は何をしてしまったんだろうね?こんなに多額の賞金かけられて、狙われて。」
狙われてってことは、この紙が原因で私は襲われているというのか。
しかし、こんなもの作られるようなことは身に覚えがない。
「わ、私は…」
言葉が、続かない。
何だか混乱して来た。