• テキストサイズ

空ハ青

第35章 ショウキンクビ


どうやら仲間ではないらしいその人は、橋の上から私たちを見下ろしていた。

「君、助けてあげようか?」

それは私に対して言われているのだろう。

なぜだか私のことを知っている風に言われて戸惑う。

「君達もさぁ、こんな一人の女の子囲んでなにしてんのさ?みっともないなぁ。」

「くそっ!!どこのガキだ!?あいつらはどうした、ここには誰も通すなと」

「あぁ、ごめんね?」

ぞわり、と総毛立つ。

禍々しい気配が橋全体を包んだ気がした。

「邪魔だったから、どかしておいたんだ。」

橋の上から、声と共に何かが落とされる。

ちょうど、私と、私を囲む人たちの間に、どちゃり、と。

「もっと歯ごたえある人が良かったなぁ。」

くつくつと笑う声が上から降ってくるが、その人を見れない。

目の前の、先ほど落とされたものしか。

「っぷ、臭えな。んだこりゃ…」

そりゃ、臭いでしょうよ。

ここまでぐちゃぐちゃになってしまったら、何かわからないでしょうよ。

けれど…私に向けられているそれは…

「おい…こいつは、ギルトじゃねぇか?」

人の眼球だ。

やっと気づいたのか、その場が凍りついた。

どうやら仲間の一人らしい。

囲んでいる人たちが震え出す。
/ 183ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp