第35章 ショウキンクビ
「てめぇがやったのか!!?」
声が震えている。
「うん、とてもつまらない人たちだった。」
その声は、何とも思っていないような明るい声で。
背筋に冷たいものが走る。
これならまだ先ほどの状況の方が断然良かった。
この人たちはなぜか私を恐れて触れてこようとはしなかったし、暴れてさえいなければいろいろ保証されていた。
しかし…
「くっそぉぉおおお!」
一人が、橋の上に向けて発砲する。
流れ弾に当たったら大変だと、伏せたが、先ほどよりも禍々しい気配が増しただけだった。
恐る恐る顔をあげれば、先ほど発砲した彼は一点を見つめて転がっていた。
否、彼の首が、転がっていた。
息を飲む。
どういうことかと、周りを見渡せば、私の視線の先で一人の男がゆらりと立ち上がった。
「危ないなぁもう。」
それは先ほどまで橋の上から響いていた声で。
この一瞬にしてここまで来たというのだろうか。
「うわぁあ!!よ、寄るな!!」
乾いた音が二発、響く。
ーーーー絶命の声すら響かない。