• テキストサイズ

空ハ青

第31章 ハツジョウリク


果てしなく林だと思っていた道は、それが途切れると驚くほどの人ごみに溢れた。

街の入り口から入っていないせいだとベポくんは言うけれど、それにしても唐突だった。

林を抜けた時点で立ち尽くした私の背中を、ベポくんがグイグイと押してくる。

「驚いてる場合じゃないよ!!ほら、買い物するんでしょ?」

頷いて歩き出すが、視線は定まらない。

あちらでは新鮮な食物の叩き売りのようなものをしていて、あちらではアクセサリーと目移りするほど賑わっていた。

船長さんの後ろを、ベポくんに押されながら歩けば、そんな繁華街のようなところから少し外れた、静かな通りにはいる。

先ほどの活気はないが、品が増した様な静けさ。

「船長さん。」

自然と声のトーンを落として声をかければ、何だ、という風に振り返られる。

「最初はどこに行く予定ですか?」

どう見ても食料調達だとか、そんな買い物をする通りではない。

恐る恐ると問えば、船長さんは突き当たりにあるこれまた情緒漂う店を指差した。

/ 183ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp