第27章 メザメ
まるで描いてあることを読み上げるかのようにツラツラと言葉を吐いた彼は、一拍後には何も話さなくなってしまった。
状況がわからず、とりあえず体制を立て直そうと、手をつっぱるがやはり身体は起こせない。
「トウカ…」
どうしたものかと悩んでいると、頬に黒鉄が寄り添って来た。
「トラファルガー殿と来たらまるで猫のような者じゃな。計算高いと思ったら徒らに相手を惑わせる…」
尻尾を右へ左へと倒しながら黒鉄は溜息をつく。
どうやら私が寝ている間に振り回されたらしい。
さすがだなと思いつつ動かせる手で力なくその頭を撫でてやる。