• テキストサイズ

空ハ青

第26章 トリカゴノナカ


ずっと、気にしていたこと。

私のやったことは、それくらい酷いことだったから…。

信頼してくれたはずの、船長さんを裏切るような…仲間を傷つける行為だったから…。

強く奥歯をかみしめたけれど、ダメだった。

涙は意味もなくポロポロと溢れてくる。

「…ごめ…なさい」

よっぽど蚊の方がうるさいと思えるくらい、小さくて、弱弱しい謝罪だった。

本当はもっとはっきり、ちゃんと言いたかった。

みんなを傷つけるつもりなんてなかったこととか、でも傷つけて本当に申し訳ないと思ってるとか。

涙がとめどなく溢れて、もう至近距離にいるはずの船長さんの顔もわからなかった。

「俺たちは怒ってる。」

もう一度、今度は静かにそう言われた。
/ 183ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp