第23章 バカオンナ
本当にナヨナヨしてるな。
さて、こいつはとりあえずいい。
クルーの気付をして来なければ。
そう思い、踵を返そうとした俺の耳に、
「…トウカは、当分目を覚まさない。」
これまたか細い声が届いた。
「何?」
しかしその内容は俺の気を引くもので、頭だけそちらに向ける。
「皆を故意ではないといえ、傷つける結果となった。故に、皆に嫌われたと思っている…」
俺と目があったそいつは、気まずそうに目を泳がせながら言葉を紡いだ。
本来なら言わないことなのか。
俺はその言葉を聞いて盛大に舌打ちをした。
「馬鹿野郎が…」
「トラファルガー殿…」
「そのまま寝かせておけ、そんなアホ」
こっちの気も知らねぇで。
そんか思いを込めて鞘に入った刀で、バカ女を殴る。
「え!?」
ゴスっという音に、今まで以上に夏の神がオロオロしだしたが、関係ない。
「眠りの中で存分に反省しろ。俺たちは誰も怒ってねぇ。勝手に被害者ぶって足手まといだ。」
「えぇ!?」
誰がお前を怒るって言ったよ。
俺はお前の本質について聞いておかなかった。
非があるのは必ずしもお前じゃねんだよ。