• テキストサイズ

【ヘタリア】周波数0325【APH】

第46章 “計画された犠牲”


何が起きたのか、脳が理解を拒んでいた。

どうして、トーリスがここにいて、私を背中でかばうような体勢で、
大量のソースコードを溢れさせて、



――今にも消えそうに“半透明”になっているの?



その理由は、すぐにわかった。

安全なはずの部屋の中に、黒い靄がいくつも湧いていた。

とりわけ大きな黒い靄は、トーリスと私を見下ろすように、“再び”腕を振りおろそうとしていた。

今度は、トドメをさすために。

『電波塔へ! 今すぐ!』

ライヴィスの声に、弾かれたようにエドが私の腕を引いて走り出した。

「エド、トーリスを置いていけない!」

「あれは僕と同じです! プログラムで実体じゃない、正常にシャットダウンすれば僕と同じように現実に戻れます!」

「で、でも……っ」

「やつらの狙いはおそらく#NANE1#さんとヨンスさんです。だから今は走って!」

後ろを振り返る。

確かに、靄が追ってきている。

エドの言葉は本当だろう。

でも、目の前で私をかばって、ソースコードを溢れさせるトーリスが目に焼き付いてしまった。

あれは、もし現実だったら、大量出血しているようなけがを負ったってことだから――
/ 480ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp