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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第46章 “計画された犠牲”


「“同期”した私を演算装置にしてクロックアップ、できますよね」

『……っ!』

自分が呼びかけられていると、名前を言われずとも気づいたらしい。

ライヴィスが息をのむのが聞こえた。

「やってください、今」

『だっだめですよ、公子さんにどんな負担がかかるか――!』

「私は誰一人欠けさせたくないんです。でもこのままじゃ最悪誰も帰れなくなります」

『……でも……っ』

「これは私にしかできない、私がやるべきことなんです! お願いします!」



コンピューターの処理能力を上げるために、クロック周波数を定格以上に上げる――

コンピューターの改造で、そういう手段を聞いたことがある。

平たく言えば、リミッター解除、みたいなことだ。

もちろん、故障などのリスクはある。

この“double edged sword program”は、なぜだか私の記憶を基に構築されている。

プログラムの実行コマンドであり、“同期”している私になら、クロックアップなんていう改造だってできるはず。

私の中に、そんな根拠のない、けれどデジャヴと似たような“確信”がうまれた。

そうすれば、ここに元々あった、ヨンスが操作しているパソコンの処理能力も上がり、パスワードを見つけ出せる――

その推測が正解であることを、ライヴィスの苦しそうな沈黙が教えてくれた。



「待ってくれなんだぜ、なんの話をしてるんだぜ?」
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