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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第41章 暗鬼による確信による、


「エドァルド!」

呼びかけに応えられ、声の主がやわらかく微笑む。

風にさらさらとなびく金髪。

落ち着いた、それでいて鮮やかな光を点す碧眼。

眼鏡のレンズに太陽光がキラリと反射した。

レンズだけでなく金髪も、動きに合わせて天使の輪をきらきらさせる。

そして駆け寄ってくるすらりとした手足も、なんだか全体がキラキラして見えるのは、作中唯一のイケメン表記だからだろうか――

などと考えたいところだったが、今はそれどころではない。

エドァルドということは、ここはエストニア?

たしか、私はアメリカの研究所の近くにトリップしてきたはず。

それでゴーストタウンを経由して、エストニアまで“移動”した……?

「どうしてここに?」

手が届く距離に来たエドが、そう尋ねた。

私はなるべく平静を心がけ、トリップからの経緯を説明する。

時系列が前後してわりと支離滅裂な説明になってしまったが、エドは状況を理解したらしい。

神妙な面持ちで「そんなことが……」と呟き、目線を上にあげる。

その瞳に、サッと陰が落ちた。

軽い舌打ちが聞こえたかと思えば、突然腕が引っ張られる。

「わっ!?」

「すみません、こっちへ!」
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