第1章 社長令嬢
「本日はお忙しい中お集まり
いただきありがとうございます
…っ、ごほっごほ」
社長が咳をしていてしんどそうだ
「大丈夫ですか??」
水瀬さんが背中をさすりながら
心配した
「財前社長、そろそろ財産相続の件、
考えたらどうですか??」
と、誰かが言った、
黒い、黒い人が言った
「黒崎専務、だが…それは… 」
「早めにしないと財閥の
成長や衰退にも影響してきます」
誰だろうあの人…
そう思っていると水瀬さんが
近くに戻ってきて、
なんか嫌な予感がします、と言った
社長は、はっとして、
私の方に向いた
な、なんだろう…??