第1章 -3D girl-
玄関の鍵を開けようとしたら鍵が開いている
…チッ…また、アイツ…
靴を脱いでリビングに向かう
ソファーに横なって、テレビを見ながら
まるで自分ちの様にくつろぐ、サヤカ
俺に気づくと、おかえりー、
なんて呑気に言ってくる
「お前さー、何回言ったら分かるんだよ。
鍵締めろって、いつも言ってんじゃん。
危ないだろ。馬鹿じゃねーの?」
「あ、忘れてた。
てか、ここセキュリティばっちりじゃん。
そんな心配しなくても、私大丈夫だって。」
「は?お前の心配なんかしてねーわ。
俺は、この家の心配してんだよ。」
「はいはい。裕太は素直じゃないんだからw
てかさー、早く飲もーよー。
私、これでも傷ついてんのー。なぐさめて♪」
「は?飲むの?お前弱いし、
酔っ払ったらウザイから、俺、嫌なんだけど。
それに、どーせ今回も、
付き合ったけどヤラせなくて、別れたんだろ?
お前よりも、その彼氏に同情するわ。」
「裕太、ひどーーい。」
「あ?いっつも介抱する身にもなってみろ。」
「って言いながらも、裕太、優しいから
いつも見てくれてるじゃーん♪」
「…うぜぇー。」