【進撃の巨人】Happy Birthday【生誕祭】
第1章 Happy Birthday Dear Levi
この季節になれば、雪なんて珍しくない。
なのに何故今、あの光景を思い出す?
「・・・・・・・・・・・・」
ああ・・・そうか・・・
そういえば、今日はあの日と同じ日付か。
あれから何年たった?
リヴァイは溜息を吐き、上を見上げた。
窓の向こうに広がる空。
ガラス戸を開ければ舞い込む、新鮮な空気と雪。
これが地上での生活。
あの頃、確かにこれに憧れていた。
だからといって、まさか自分がこうして兵士をやっているとは思わなかった。
“兄貴!”
“リヴァイ”
そしてあの狭い世界で雪合戦をしていた二人はもういない。
イザベルがこの光景を見たら喜んだだろうに・・・
ファーランと一緒に雪合戦を始めただろうか。
「くだらねぇ・・・」
リヴァイは雪から目を背け、カーテンを閉じた。